No.160への返信

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  • 融合体に触ってみよう(指導×黒融合体 ギャグ)

    ※注意
    書いた奴の脳味噌が腐っています。
    ジョセフがアホの子です。
    突っ込みで♀出てきます。
    脇役(整備員一同)が変質者状態です。
    2人の関係姉公認???
    キャラ崩壊してます、萌えません、萎えます、呆れます。

    ---------------------------
    ---------------------------

    「久しぶりにやるか?」
     たまたまジョセフが整備エリアを通りかかった時のことだった。
     アマンダと雑談をしていたシドウは、ジョセフを呼び寄せると足元の排水溝のフタを蹴り上げて笑った。
     排水溝のフタ、と言っても長方形ではない。マンホールのフタの小さいヤツ、と言った方がしっくりくるシロモノだった。
     ジョセフはどこか嬉しそうに少し口の端を上げて笑み……即座にブラスレイターへと変身した。
     アマンダが驚いたことに……作業員達は恐慌状態になるか、と思いきや……肩をすくめて壁際に寄っただけ。
     どうやら、コレは見慣れた光景、であるらしい。
     今から何が始まるのかはともかく、アマンダは彼らにならって壁際に移動した。

     シドウがフタを軽く投げ上げつつ整備エリアの中央に移動すると、ジョセフも金属音を響かせ後に従う。
     ほぼ中央、についたところでシドウが片手を上げると、ジョセフはその場に跪いた。
    「さて、と……取って来い」
     シドウは持っていたフタを、通路に続く非常灯めがけて投げつけた。
     途端、フタを追ってジョセフが跳ぶ。
     人間の常識で考えれば、重量のあるでこぼこの円盤で正確に非常灯を狙うことも、ましてそれに追いつけるはず、もないの。
     かたやサイボーグ、かたや融合体。
     どちらも基準からは外れている。
     シドウの狙いと速度は正確で、獲物を追うジョセフの速度と反射も融合体の名に恥じないものだった。
     非常灯の手前であっさりフタをキャッチし、シドウの所へ戻ってくると手渡して次の指示を待つ。
     今度は、座れ、と命じられたらしく金属音を響かせて足を畳んで体育座り。
     その状態でジョセフを待たせ、今度はシドウのほぼ真上、にフタを投げ上げる。
     フタがシドウの手を離れると同時に、床に手をつき獣のように跳んで掴み取る。そのまま、四足に近い状態で着地するとまたシドウに歩み寄って手渡した。
     これ、が彼らの遊びの一種らしいのだが………アマンダにはあるひとつのものしか頭に浮かばなかった。
     つい、正直に口にしてしまう。
    「………犬みたい」
     そう、犬。形は違うが、マテの体勢を決めてから投げているあたり……フリースビードッグのようである。
    「いや、犬でしょ、犬。シドウさんのワンコてボクら陰で言ってますもん」
     あまり、といえばあまりな言葉に絶句するアマンダ。
    「最初は普通のを使ってたんですけど、キャッチした瞬間に握り潰しちゃうんで今はアレなんすよ。大きさも手頃で丈夫で安いし」
    「アレに落ち着くまでは、壊してもいいものならなんでもあり、でやってましたね」
    「あ、オレ覚えてるのだとジェラルミン盾、ホイール、中身満載のペンキ缶」
    「ペンキ缶の時面白かったですよ、掴み損ねてジョセフさん爪立てちゃって……2人はもちろんあたり一面白ペンキだらけ。落とすの大変でしたよ〜」
    「覚えてる覚えてる、すっげー笑った。足畳んで座って頭つけて謝るやつ、たしか日本のドゲサだっけかな? それでジョセフさん床にガンガン頭ぶつけて謝ってるの。しかも謝りすぎてそこの床のトコだけ顔型に凹んでて腹よじれた」
    「そのまま人間に戻るとまずいから、で融合体のまんまシドウさんとシンナー風呂入ってたのもウケたっす」
     2人と付き合いの浅いアマンダでは、どう考えてみても………そんな光景は想像できなかった。
     単体で考えてもありえないのに、二人揃ってだとますますもってありえない。
     首を捻って考え込んでしまったしまったところで、整備エリアにサーシャが姿を現した。
     ブラスレイターの力を認識しているはずのサーシャに、アマンダは問いかけた。
    「あれ……止めないの?」
    「シドウとああしている時は、楽しそうだからいいのよ」
     どうやら止める気はまったく……ないらしい。
     その間にも、マテ、の体勢がどんどんエスカレートしていくのだが……誰も止めない。
     片足立ち、目隠し、伏せ、etc。
     それでもジョセフは……サーシャの言葉どおりどこか楽しそうだった。
     キャッチしたフタをシドウの所に持って行く時に、歩かず即座に駆け寄っている。
     飼主のところにもう1回、とせがむ犬のように。

    [160] ガルム (2008/09/13 Sat 07:55)


    続き

    シドウとジョセフのちょっと変わった遊び、はだいたい半時間ほどで終了した。
     ジョセフ自身はまだ少し物足らないようだったが、シドウの指示には従った。
     終われば今の姿でいる必要はない、と人間の姿に戻ろうとしたジョセフをシドウは制し、半ば呆れて観戦していたアマンダに声をかける。
    「触れた程度で感染するなら、とうの昔に感染している。要は互いが負傷していなければ問題は、ない」
     たとえば、とジョセフの腕を掴んで抱き寄せ、頭を撫でるシドウ。
     こうした扱いには慣れているのか、凶悪な外観とは裏腹にジョセフはおとなしい。
     いや、むしろどこか嬉しそうにすら見えた。
     自分から肩口に頭を預けるようにして、体を寄せている。
     そんなジョセフを犬のように頭から首から背まで撫で下ろす
    「どうせなら、触って確かめてみたらどうだ?」
    「「「「いいんですか!」」」」
     途端、空気が変化する。妙な期待感に満ちた、場の空気。整備員一同、微妙な視線でジョセフをガン見しながらじりじりじりじり距離を詰めていく。
    「……え?」
     気圧されたような、妙に間の抜けた声が当のジョセフ。シドウの顔を見上げ、ついでおろおろと辺りを見回し、アマンダ、サーシャと目が合ったところで………気まずいのか視線を明後日の方向にそらしてシドウの影に隠れた。
    「悪いがおまえの弟はしばらく借りるぞ」
     そんなジョセフを猫掴みするシドウ。
     止めてくれるかも、とサーシャの方をジョセフは見たものの……
    「ええ、構わないわ」
    「………サーシャ」
     姉の許可に打ちのめされていた。

     上司?2人から許可を与えられた整備員たちは最初は多少なりとも恐る恐る遠巻きに眺めていた。とはいえ、じりじりじり包囲しつつ、なのだが。
     感染はもちろん怖いが、誰が一番最初に実行するか、どのくらいやっても大丈夫なのか……一応、この時点では彼らはまだ遠慮していた。
     ジョセフにとって悲劇だったのが、結局のところ、遠慮よりも彼らの好奇心が勝ったことだった。

    「血液中のナノマシン、ペイルホースに触れなければ問題はないわ」
    「それにしたって……」
     続く言葉を飲み込んだのは、アマンダなりの自制心。
     視線の先では……シドウとジョセフが整備員の中に埋もれていた。

     シドウが羽交い絞めにしたジョセフを、整備員たちが撫で回している。
     ジョセフが本気になればすぐに抜け出せそうなのだが、傍目から見てもどうしていいのかわからなくて困惑しているのが見て取れる。
     時折首だけ動かして困ったようにシドウを見上げるのだが、目線で現状維持、を命じられたのかうな垂れる。
     とてもじゃないが、コレが戦って他の融合体を蹴散らしているところ、は想像できないほど情けない姿だった。
     これを見る限り、少なくともいきなり暴れ出したり逃げ出したり、というのはないようである。
     最初は恐る恐る遠慮がちに腕に触れている程度だったのだが、とにかくジョセフが抵抗しないのでどんどん整備員たちは大胆になっていく。
    「あ、やっぱ金属の質感なんすね」
    「冷たい、て思ったんすがやっぱ生物なので生温かいですね〜てかむしろ熱い?」
     胸元や肩口や足に触れられている間はまだマシな方だった。
    「心臓撃たれても死なないのに、欠けたり折れたりしたとこは再生しないのが意外だなぁ」
     右角が折れたせいでまるっきり表情の異なる顔面に触れる度胸さすがにないようだが、大きく欠けた左肩の断面は範囲も大きいだけあって格好の対象。断面構造をよく見ようとルーペまで持ち出す整備員まで出る始末。
     ジョセフにとってこれは微妙にくすぐったいらしく、落ち着きがない。
    「ちょっと足裏みせてくださいね〜、わ、こうなってんだ」
     足裏が見たいと足を掴んで持ち上げて、足裏を弄繰り回す者まで出た。
     いい加減、抵抗すればいいのだが足裏を見られている間体重をかけまいとおとなしく片足立ちしている辺り、ジョセフは人が良いにも程があった。
    「硬くなってても、この辺くすぐったいんですか?」
     脇腹を撫でたり、脇の下をくすぐったり、挙句の果てに下腹にまで手を伸ばしてくる者。
     下腹の辺りに触れられた時は少しびくっとして不安そうにシドウを見上げ小さく何か呟いたが、シドウが耳元に何かを囁くとおとなしくなった。
    「シドウさん、背中触りたいんで位置変えてください」
    「ああ、ちょっと待て」
     羽交い絞めにしていたジョセフを離し、向きを変えて頭を肩口に抱き寄せ、左で肩を抱いて開いた右腕で両腕を抑える。
     いい加減、ちょっとだけでも抵抗してもよさそうなものなのだがジョセフはまったくもって無抵抗。
    「背中のトコにもネジみたいのあるんすねー」
    「腰の一部だけ白くて、尻だけきれーに光ってるのって意味あるんすか?」
    「…………………わからない」
     そんなこと、聞かれたって当のジョセフだって困る。なんでこういう外見とかラリーリングになったのかも、説明はされていてもわかってるようでわかっていない。
    「でもいい尻だな〜ホント。ちょうど尻の辺りだけ装甲も薄くてすべすべしてて手触りいいっすね〜」
     整備員予想外の行動に完全に動きが固まるジョセフ。 なんで衆人環視の状況で……自分は尻を触られているのだろう。
    「ホタルとかだと尻が光ってるのって、相手を誘ってるんですよね」
    「ジョセフさん誰か誘ってるんすか?」
    「………………なっ……」
     いや、誘ってない、断じて誘ってない……抗議しようと思うのだがうまく言葉が出てこない。
    「いや〜絶景ですな〜〜」
     かがみ込んで下からじ〜〜っと見上げる輩まで出始めた。
    「……シドウ………………」
     そろそろ、ジョセフの我慢も微妙なところだった。目で訴えるだけではなく、シドウの耳元で何か囁きかける。
     ぽんぽん、と宥めるようにジョセフの頭を軽く叩きつつシドウは言った。
    「すまんが、そろそろ用があるんでお開きだ」
     抑えていたジョセフを解放するか、と思いきや……少しかがんで尻の辺りに手を伸ばしてそのままあっさり横抱きにする。
     いわゆるお姫様抱っこ、というやつなのだが………抱かれている対象に著しく問題がある。
     何の罰ゲームかこれは!というくらいシュールな光景なのだが、当人たちは慣れているのか……いつものことなのかジョセフは暴れもせずにおとなしくしている。
     その場に居合わせた全員が、何か突っ込みたかった。
     だが……突っ込んでしまったら何か終わってしまう気がした。
     聞いてみたいのだが、恐ろしくて聞けない。

    「いつもこんなことしてるんですか?」とは。

     それでもし、そうだ、とでも答えられたら明日から2人の顔がまともに見れないような気がする。
     だが、この場の沈黙にも耐えられない。
     沈黙を破ったのは、アマンダだった。
     さしさわりのない質問を、とりあえずぶつけてみる。
    「結構重そうな外見なんだけど、そうじゃないの?」
    「見た目よりはずっと軽い、人間の時の2倍もない。じっとしてるから余計に軽いな」
     それだけ言って、シドウとジョセフは整備エリアを後にした。
     向かった先からすると、どうやらシドウの部屋が行き先のようなのだが……。
     アマンダは小声でサーシャに問いかけた。
    「ねぇサーシャ……あれって……人間のときも……」
     手を上げてアマンダを制し、サーシャは不自然なほどにこやかにこたえた。
    「……いいのよ、ジョセフが幸せならそれで」

    [161] ガルム (2008/09/13 Sat 07:56)


    Re^2: 融合体に触ってみよう(指導×黒融合体 ギャグ)

    なんというシュールwwww
    淡々とした文体なのが却ってじわじわくるw
    てか、わんこなジョセフとは思いもよらなかったです。正直萌えたです。

    [162] wald640 (2008/09/13 Sat 11:25)


    Re^3: 融合体に触ってみよう(指導×黒融合体 ギャグ)

    ウマイ!!
    ムツゴロウ王国を思い出してしまいました。
    シドウさんがムツさんで。大型犬に向かってか〜わいい〜ですねえ。と言っているあんな感じです。

    文章で笑わせるのって難しいんですよ〜
    面白かった〜

    [164] hanage3 (2008/09/13 Sat 20:48)


    Re^4: 融合体に触ってみよう(指導×黒融合体 ギャグ)

    GJです姉さん!
    ワンコ黒と飼い主(?)指導さんに笑いと萌えが…
    ペンキ事件で土下座とか本当に笑わせてもらいましたし、和みました
    融合体でどんな風に書くのか気になっていたのですがまさかワンコとは…本当にGJです!

    所で指導の部屋に向かった後どうなったのかも
    勿論書いて下さr
    …すみませんごめんなさいどうやらデモナイズしたようです

    [165] yotsubishi (2008/09/13 Sat 21:13)


    いいな〜わんこw

    それでもそこはかとなくエロいのがいいですよw
    しまいには、ヘルわんを飼い始めたアマンダと、ペット自慢対決して欲しいッス。

    [166] イーゴ (2008/09/14 Sun 18:09)


    まざりたいw

    同じ整備員としてまざりたいwww(違

    絵ヅラが浮かんできて脳内がえらいことになってます
    すごいたのしい
    お風呂あがりにほかほかしてるブラスレイターとかもきっとあるww

    そして人間の時もお姫様だっこしてるということですよね、
    さらに年中シドウの部屋に居るということですよね
    でもワンコ化が進んでるから、シドウのベットの脇でまるまって寝てる姿しか想像できない がそれも萌w

    [167] 整備員 (2008/09/14 Sun 21:32)


    レスありがとうございますー

    >wald640さん
     融合体ってカオだけ見るとなーんか、ネコというかどーぶつぽいなぁ?
     この外見でお手とかお座りとかしてくれないかぁ、という腐った思考が諸悪の根源だったりします。

    >hanage3さん
     融合体だらけの王国だったら自分が行きたいですw
     アホーなもんですが楽しんでいただけて幸いです。
     

    >イーゴさん
     パラディン番長アマ男+ヘルわんVS指導黒、とゆーどうしようもないモノ、でもアリですか?
     赤も黒も情けないくらいアホになるかと思いますが。
     どっちも自分のワンコを素手でド突き倒して躾けてそーなんで。

    >yotsubishiさん
     部屋に向かったその後、何パターンかあるのでそのうちにw
     しゃーもないのばっかですが。

    >整備員さん
     つーか、まざってくださいw
     人間の時もだっこしてるし、実験中かと繋がれてない限りは確実に居ますね。
     脇で丸まって寝てるけど、来い、と言われると喜んで飛び乗ってしかも腹の上で寝ようとして怒られたりとか。
     乗っかる前に雑巾で足拭けとか。

    [191] ガルム (2008/09/16 Tue 01:24)