元は4コマネタで考えていた話。
ブラスレキャラは誕生日設定ないから、思いついた時に話作るのが一番ですね。
今日はゲルトの誕生日。
それを俺が知っているのは、以前マレクが「ぼくのだいすきなチャンプ」語りの中で誕生日の話をしていたからだ。
ゲルトへの誕生日プレゼントに、木彫りでちょっとしたものを作った。
いつも彫っているマリア像は別の機会にあげたかったから、今回は最近彫り方を覚えた新作にした。
男が男へ贈る物にしては可愛くなりすぎたが、これも愛嬌だと思ってもらえると嬉しい。
馴れない事はするものではないのか。
俺はまた、ゲルトを悲しませてしまった。
眉間に皺を寄せ、堪えきれない涙が頬を伝っていた。
それでもゲルトは、彼の親友が俺に殴り掛かろうとしたのを体を張って止めてくれた。
困惑した俺に「すまなかった」「ありがとう」と繰り返し言ってくれた。
いい人だ。
ゲルトはいい人だ。
こんなにいい人をもう悲しませたくない。
だから、マレクも知らなかったこの事実は忘れないでおこう。
「ゲルトはうさぎが嫌い」
[407] 独逸超人 (2009/03/11 Wed 18:41)