【摩周×白】ブラすれ・2

あの女から男性用ブラを渡された後ネットで調べたところ、ブラジャーには白・黒・ピンクの三種類色がある事が分かった。
察するにあいつは、一番恥ずかしくて面白い色としてピンクを選んだのだろう。

…残念だが、お前の目論みは微妙に外れている。

バスローブ一枚で寝室に戻り、ピンクのブラとお揃いのショーツだけ着てつっ立っているゲルトを見た時、俺はそう思った。


「………」
「やっぱり変だな、これ」
恥ずかしさからか苦笑いするゲルト。
「いや…」
きっとこれがイーゴの髪みたいな派手なピンク色だったら、今頃俺は笑いを堪えるのに必死だっただろう。
だがこれは…
「なかなかいい感じじゃないか。お前の肌に合うと思ってその色にしておいてよかったよ」
光沢のある薄く柔らかなピンク色が、ゲルトの白い肌に上品な彩りを添えている。
…って、素面で何言ってんだ俺は。
いや、冷静になって見れば十分滑稽な姿なんだ。きっと。
でも今はこの先起こる…いや、この先起こす展開に心を踊らせ冷静さを失っているようだ。
我に返らない程度に冷静さを取り戻さなければ。
「でも付け方がなってないな。それじゃ効果は出ないぞ」
「そういうものなのか」
「そういうものなんだよ」
ここはハッタリで押し切った方がいい。
「そうだな…ちょっとそこに座れ。俺がコツを教えてやる」
ベッドを指差しゲルトをそこに腰掛けさせ、背後をとるために俺もベッドに上がる。
俺がわざわざ背中に回った事には何の疑問も抱いていないようだ。
相変わらずの素直さに誉めてやりたくなったが、ご褒美はもう少し後にしてやろう。
「いいか、この脇回りのところがだな…ちょっと脇開けてくれ」
気後れしながらもゲルトが指示通りに動いてくれたので、脇の下に手を入れる。
同時に左肩に顎を乗せ、後ろから抱きつきながらブラジャーに手を掛ける。
この体勢が色々と便利だからだ。
「ここはもう少し筋にそってだな…ちょっと指入れるぞ」
「えっ、あ」
親しい間柄でもさすがにブラジャーのカップの中に手を入れられるのは緊張するみたいだ。
ゲルトの緊張が体の硬直を通してこちらにも伝わってくる。
これだけ意識が集中していれば、下手な小細工は必要ないだろう。

俺は流れの中での偶然を装い、ゲルトの胸の一番敏感な部分に人差し指を軽く掠めさせた。

「あっ……ッ!」
思わず口にした声に恥ずかしくなったのか、ゲルトは顔を真っ赤にして俯く。
「どうした?」
「いや…別に…」
予想通りの反応に調子に乗りたくなるが、ここは少しずつ不自然な状況にもっていった方がいいだろう。
ブラジャーを微調整する仕草を入れつつ、指で、掌で、敏感な部分に触れ、いじり、
そうやって少しずつ、確実に、ゲルトの心をかき乱し、欲情を誘い出す。
「…くっ…ぅ…ぁぁ」
やはり押さえきれなくなったのか、愛欲まじりの声がゲルトの口から零れ出す。
あまり俺に反抗しない奴だがさすがに耐えかねたのか、俺の腕に手を掛け動きを止めようとしてきた。
「マシューやめてくれ、やめ…ああ!」
だが、脇の下から潜り込ませた腕を掴んで引き剥がそうとすると胸を前に突き出す形になり、より刺激を感じやすくなる。
俺にとっては楽しい逆効果。
ゲルトもそれに気付いたようで今度は逆に前かがみに体を丸めるが、それなら掌全体で胸を揉んでやるだけだ。
淫らな声をあげる事しか出来ない可愛相なゲルト。
「…マシュー、どうして…」
「お前が悪いんだぞ、急にいやらしい声をあげるから」
「それは…ああ!」
「ほら、またいやらしい声をあげる」
「違う…これは…ッ!」
「なんだ、もっといやらしい事をしてほしいのか」
「違う!」
「下濡らして否定しても説得力ないぞ」
「!」
俺が下を覗き込むような仕草を見せて初めて、自分以上にショーツの中のものが素直に反応している事に気付いたようだ。
「もう一枚あるとはいえ、速攻で汚してどうするんだお前は」
「…すまない」
今のこいつの表情を見れば分かる。
こいつは完全に俺の手に堕ちたのだと。
「まあいい、俺は両手が塞がってるから、お前が自分で脱げよ」
「塞がってるって…」
「今逆らえばどうなるか…」
親指と中指でブラジャーの中の突起を摘みあげ、人差し指で先を優しく撫でてやる。
「ああ!…ぅあ…」
これに耳甘噛みも加えてやれば、ゲルトも観念するしかないだろう。
さっそく座っていた腰を浮かし、ショーツを脱ぎ始めた。
ショーツの中が既に反応しているからか、脱ぐのに少し手間取っている。
いちいち面白い奴だ。
「よし、そこまででいいぞ」
なんとか膝まで下ろしたところで止めさせる。
「じゃあ次はベッドに横になれ。俯せでな」
「何故そんな……ぁあ」
今のお前に拒否権はないと、もっと体で分からせなければいけないのか。
言う事を聞く気になったのか、後ろから乗せた俺の体重に導かれるようにしてベッドへ俯せに沈むゲルト。
「よし、よくやったな」
ご褒美と錯覚させるようにブラジャーから手を引き抜いてやる。
別にこいつをここで解放してやる気はない。
途中で引っ掛かったままのショーツを足から完全に外してやる為だ。
これはこの後必要になるから、最後まで脱がさせてこいつの手に収めさせるわけにはいかなかったんだ。
そうとも知らず俺の手から解放されて安堵したのか、ゲルトは息を整えるのを最優先にして、俺の存在が完全に眼中になくなっている。
まったく、こいつはどれだけ俺につけいる隙を与えたら気が済むんだ。
「!」
放り投げた右腕を捕まれ後ろに捻られてようやく、自分の危機的状況が続いているのに気付いたらしいが、ここでさっきぶんどったショーツの出番になる。


【ショーツ一枚で両手を拘束する方法】
1.ショーツの足を通す部分に片方手首を通し、二重三重に巻き付けるように締め付ける。
2.片手を固く締めた後ショーツを何回か捻る。
3.もう片方の手も1と同じ行程で締め付ける。
4.お手軽下着拘束の出来上がり。


お手軽な分色々欠点もあるが、ちゃんと対抗策は考えてある。
…策と言う程のものではないか。
「マシュー!」
俺を問い詰めたいのか、右肩に重点を置いて体を起こそうとするゲルトを、体の動きを利用して強引に仰向けにしてやる。
「ッ!」
背中の下敷きにしてゲルトが手首を痛めていないか職業柄心配になったが、この様子なら大丈夫だろう。
仕上げに片足を掴んで開脚させ、足の間に割って入ればもう逃げ場はない。

さあ、あの女へ懺悔と感謝をしながらこの夜を楽しもうじゃないか。

[376] 独逸超人 (2008/12/24 Wed 00:10)

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┗[381] 言い訳三昧 独逸超人 2008/12/27 Sat 22:04
┗[382] Re^4: 【摩周×白】ブラすれ G779 2008/12/27 Sat 22:27
┗[383] 鬼畜すぐる…! 綾鷹 2008/12/29 Mon 10:27
┗[384] コメントありがとうございます 独逸超人 2008/12/31 Wed 02:11